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2022.10.05 08:45

松宮「人馬一体の演技を」 馬術・高知県代表65歳で国体初挑戦

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「人馬一体の演技を見せたい」。初出場の国体へ意気込む松宮淳一(高知市朝倉己)

「人馬一体の演技を見せたい」。初出場の国体へ意気込む松宮淳一(高知市朝倉己)

 栃木県で開催されている国体に、成年男子馬場馬術の高知県代表、松宮淳一が65歳で初めて挑戦する。40歳から馬術を始め、60歳で障害飛越から馬場馬術に転向。6日に行われる同種目に向け、愛馬とともに「人馬一体の演技を」と意気込む。

 大阪市出身の松宮。北里大獣医学部の同級生だった賀子さん(64)との結婚を機に妻の実家がある高知市に移住した。獣医師として勤務した県競馬組合が「馬との出合い」。仕事の合間に馬に乗るようになった。

 その後、高知市内で動物病院を開業し、小学生だった2人の娘が乗馬に興味を持ち始めたのをきっかけに本格的に乗馬を開始。親子で乗馬クラブに通い、40歳で障害飛越競技を始めた。

 娘2人はめきめきと上達し、次女の康花さん(36)は2003年の静岡国体の少年団体障害飛越で優勝。自身も全日本大会に3回出場し、11年には運営会社が撤退した乗馬クラブを引き継ぐ形で仲間と新たに「高知ホースライディングクラブ」を立ち上げた。

 競技人生の転機は60歳の時。落馬の危険性が高い障害飛越をやめるよう家族に促され、演技の正確さや美しさを競う馬場馬術に転向。「めちゃくちゃ難しくて奥が深い」とのめり込んだ。

 体重移動と両足の圧迫具合を調整し、馬に動き方を指示すると、馬は駆け足や斜め歩きなど規則正しく動いていく。「馬と一緒に動く」イメージという。

 トレーナーの紹介で3年半前、オランダ生まれの牝馬「ショコラクラシック」と出合い、共に技を磨いてきた。そして今回、初めての出場を決めた。

 「賢くて集中力がある」と信頼を置く愛馬は物おじしない性格だが、自身は「初めてで緊張する」と穏やかに笑う。最近は乗馬人口の減少が気がかりといい、「いい演技をして、乗馬の魅力を伝えたい」。精いっぱいの戦いを誓っている。(五十嵐隆浩)

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