2022.10.04 20:11
所得税「金持ち優遇」に賛否 政府税調、金融税制を議論
政府税制調査会は4日に会合を開き、「金持ち優遇」と批判されることが多い金融所得税制を議論した。富裕層ほど所得総額に占める金融所得の割合が高く、しかも所得総額が1億円を超えると所得税の負担率が下がることから「1億円の壁」と呼ばれる。会合では、複数の委員が「異常な姿だ」などとして見直しを主張する一方、投資を促す金融所得税制の変更は市場に悪影響を与えるとの反対意見も出た。
政府税調は首相の諮問機関。岸田文雄首相は2022年度税制改正で金融所得への課税強化を先送りしたが、政府税調の今後の議論によっては課税強化の機運が高まる可能性がある。