2022.10.04 09:40
紛争地の少女の声、聞いて 国境なき医師団が学校教材を制作
国境なき医師団が制作した教材の一部(国境なき医師団提供)
紛争地帯で生きる同世代の声に耳を傾けて―。世界各地の人道危機の現場に医師らを派遣する国際組織「国境なき医師団」の日本事務局が、小学5、6年生向けに道徳や社会の授業で活用する動画教材を制作した。爆撃で両脚を失ったシリア人少女の訴えを基に、戦争の悲惨さや国際支援の必要性を学ぶ内容となっている。
教材は30秒~1分の4本で構成。一つ目は、内戦下のシリアで2013年、当時14歳の少女ルカヤさんが「外出中にロケット弾を受けて母親を失い、両脚がなくなった」と語るもの。他に、医師団メンバーの思いや義足を装着して歩けるようになったルカヤさんの前向きな姿が記録されている。