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高知新聞PLUSの活用法

2022.10.04 08:05

高知新聞のページ「窓」 SDGs軸に地域貢献 社会持続へ行動

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コラージュ・松本康裕

コラージュ・松本康裕

 国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」の考え方に賛同し、高知新聞社は本年度、報道機関などが名を連ねる「SDGメディア・コンパクト」と、高知県が募る「こうちSDGs推進企業」に登録しました。報道機関としてSDGsに関する発信を積極的に行うと同時に、環境や地域貢献の観点から社業の在り方も点検し、持続可能な社会の構築に寄与していきたいと考えています。

 SDGsは、あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、不平等と闘い、気候変動に対処しながら、誰も置き去りにしないための取り組みとして2016年1月に発効しました。ジェンダー平等、産業と技術革新の基盤づくりといった17の目標と、計169の具体策が掲げられ、30年までの15年間で達成することを目指しています。

 「メディア―」や「―推進企業」はいわば、SDGs実現の推進力を高めるための取り組みです。

 「メディア―」は18年9月に始まり、放送局や新聞社、通信社、エンターテインメント企業などが加盟。その数は世界で200社を超えます。「―推進企業」は県が21年度に創設し、現在231の企業・団体が登録しています。

 高知新聞の創刊は1904(明治37)年9月1日。創刊号の冒頭には既に、SDGsの精神に通じる内容があります。「時代の要求に伴うて、我が県民と相携え、共に共に新天地を拓開せんとして」生まれたとうたっているのです。

 民主主義の根幹をなす言論の自由や議会政治を実現しようと、論議が活発だった高知。高知新聞社はそこに根差し、県民とのパートナーシップの下、平等で公正な社会を希求してきました。約120年にわたって、情報発信や各種事業を展開しています。

 個々の事業をSDGsのカテゴリーに照らしてみます。

 命の誕生を祝い育もうと29年に始まった「赤ちゃん会」では、医師らによる健診や相談の機会を提供。89年からは医療や福祉の向上に浄財を生かす「生命(いのち)の基金」も始動しました。これらは「すべての人に健康と福祉を」の目標に沿っています。

 50年に発刊した「こども高知新聞」、教育に新聞を取り入れる「NIE活動」などは「質の高い教育をみんなに」に合致します。


 2016年からの防災プロジェクト「いのぐ」は、将来的に避けて通れない南海トラフ地震をはじめ、災害から命を守ろうとするキャンペーンです。

 次世代の防災リーダー育成を視野に入れた「いのぐ記者」、住民と共に課題を考える「いのぐ塾」などの取り組みを展開。「住み続けられるまちづくりを」の目標に沿い、息の長い活動と情報発信を続けていきます。


 紙面やウェブでは日々、「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」に通じる発信もしています。新旧の連載企画には「山よ」「カツオと生きていく」「追跡・白いダイヤ」などがあり、現場に根差したルポを続けています。

 新聞という商品自体にも再生紙や大豆インクなど人と環境に優しい素材を使っています。印刷工程でも廃液の削減や省エネに取り組んでいます。

 今後は地元企業と連携し、SDGsの普及啓発につながる紙面企画も計画中です。さらにはデジタル化の推進や、社会課題を解決するサービスの構築などを目指し、SDGsの観点から行動の幅を広げていきたいと考えています。(経営企画部)

高知のニュース 高知新聞からのお知らせ SDGs 赤ちゃん会

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