2022.09.30 18:58
コクヨ、株式争奪戦から撤退 ぺんてると海外で協力
文具大手のコクヨは30日、ぺんてる(東京)の保有株式を同業のプラス(東京)に売却することを決め、ぺんてる争奪戦から正式に撤退する。国内市場の縮小が続く中、海外事業の強化は不可欠で、ぺんてるとは新たに海外展開での業務提携を結び協力する。
コクヨの文具部門の売り上げは国内が7割以上を占める。海外売上高比率が6割を超えるぺんてるの買収意向を2019年に表明したのも、海外展開の加速が目的の一つだった。
3社は協議の末、プラスがぺんてるを子会社化することで合意。コクヨとぺんてるが新たに結ぶ業務提携では、コクヨが中国で、ぺんてるの商品を売ることなどで協力する方針だ。