2022.10.08 08:50
世界的ダンサーから見たよさこいとは? 菅原小春さんが魅力を語る【動画あり】
■菅原小春さんとは? 世界を魅了するダンサーです
種崎の海に飛び込んだ菅原小春さん(2020年撮影)
国内でも東京五輪の応援ソング「パプリカ」など、ヒット曲の振り付けを多数手掛け、人気アーティストと共演してきました。NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」や連続テレビ小説「おかえりモネ」で女優としても活躍しています。
■よさこいと出会い、「人生のご褒美のよう」と涙
菅原さんは2019年、友人の写真家に誘われて高知を訪れました。世界の菅原小春がよさこい参戦―。大ニュースです。情報をキャッチしていた本紙記者も駆け付けました。
本番の2日目を見た菅原さんは、老若男女が魂を一つにして踊る姿を目の当たりにし、「人生のご褒美のよう」と体を震わせ号泣。踊り子たちの列に交ざり、込み上げる思いをそのまま体で表現しました。
その後、祭り自体は新型コロナウイルス禍で中止が続きましたが、菅原さんは神社に舞を奉納したり、浜辺の清掃に参加したりと、高知の踊り子たちと交流を続けてきました。
土佐市での海岸清掃にも参加した菅原小春さん=右(2022年撮影)
21年夏からは高知と東京との2拠点生活を始めました。
愛犬パクチーと一緒に高知城近くを散策(2021年撮影)
本紙学芸部の担当記者によると、菅原さんの魅力は飾らない人柄だそう。「カリスマなのに本当に気さくで、高知の仲間を家族のように思ってくれてる。いつも本音で話してくれるから、取材する側も自分をさらけ出して本気でぶつかっていかないと、格好を付けてインタビューなんかしてたら見破られそうな気がする。裏表のない、魅力的な人です」と話します。
■22年夏 演舞後の菅原さんを直撃しました
「2022よさこい鳴子踊り特別演舞」に参加した菅原小春さん
特別演舞の翌日。19年以降恒例となった、土佐神社(高知市)での演舞奉納を終えた菅原さんに会うことができました。
インタビューを申し込むと「いいよ~。ちょっと待ってて」と快諾。化粧を落としてタンクトップ姿になり、柔軟体操をしながら、答えてくれました。
さっぱりとした表情でインタビューに応じてくれました
菅原小春さん(以下、菅原):うーん。住んでみて、逆に、住まいがあるかどうかは関係ないなと思ったかも。住まいを構えようが構えまいが、ずっと帰って来られる場所だと思ってる。仲間もいるし、踊りがある。川を見ると毎回感激しちゃうし。
――念願の3年ぶりのよさこいでした。
菅原:そう…何て言ったらいいんだろう。よさこいはやっぱり、こうじゃなきゃって思った。
――これまで世界中たくさんの場所で踊ってこられました。よさこい、どう感じましたか?
菅原:こういう経験って、なかなかないよ。よさこいって一日中、仲間と踊って、踊ってない時間は街を歩いて、ぐるぐる、ぐるぐる、ずーっと回ってるの。違うストイックさの(踊り)は経験したことあるけど、よさこいみたいなのは…やっぱり、ない。よさこいって、何なんだろうね…。
語りはだんだんと深くなり、「踊りじゃないの。踊りなんだけど」、「これ経験してたら人生恐い物ないって思う」など、力強い言葉が次々に飛び出しました。
本編は動画でどうぞ。今年の特別演舞の映像と一緒に紹介します。高知新聞よさこい取材班が「小春さん…よさこいをよく見てらっしゃる」と舌を巻いたインタビュー、ぜひご覧ください。(竹内悠理菜)
菅原小春さんの過去記事はこちら!
【2020年インタビュー】挑戦の夏 「感じたものをありのまま」(2020.08.11)
【2021年インタビュー】「私、高知に引っ越しました」 よさこいが縁(2021.08.10)