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2022.10.03 08:40

人気スイーツや銭湯も...土佐市高岡商店街「蚤の市」でにぎわい倍増!空き店舗活用し毎月、次回は10/9

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空き店舗を活用する蚤の市。人気のスイーツ店には行列ができる(写真はいずれも土佐市高岡町甲)

空き店舗を活用する蚤の市。人気のスイーツ店には行列ができる(写真はいずれも土佐市高岡町甲)

 シャッター通り化が進む土佐市中心部の高岡商店街を盛り上げようと、市民有志らが毎月1回「高岡蚤(のみ)の市」を開いている。空き店舗などを活用した出店数は昨夏のスタート時から倍増。回を重ねるごとに増える人出に、商店関係者らが元気づけられている。

数年前に廃業した銭湯も〝オープン〟

数年前に廃業した銭湯も〝オープン〟

 市商工会などによると、同商店街は30年ほど前まで多くの客でにぎわっていたが、徐々に衰退。営業店舗は2010年に174あったが、22年は109に減った。

 有志らは昨年4月、商店街内にあるしだれ桜をPRしようと、出店イベントを開催。「一過性で終わらせたくない」と思い立ち、市内外の飲食店や雑貨店などに呼び掛けて、7月から月1回の蚤の市を開催するようになった。

 商店主らが新たに空き店舗の持ち主を紹介してくれたり、運営を手伝ってくれるボランティアが現れたりと人の輪は拡大。空き店舗を中心とした出店スペースは当初6店舗分だったが、今年9月11日は14店舗分に計30以上の出店があった。

 市民の認知度も高まっており、高知市で人気のスイーツ店には行列も。数年前に廃業した銭湯「ゑびす湯」では、似顔絵描きやネパールカレーの販売などがありにぎわった。

 商店街で呉服店を営む別役三智さん(78)は、敷地を雑貨品やドーナツ販売店に提供した上で本来は休みの自店も営業。「ようけ人が来てくれる。月1回でも心が元気になる」と話す。10年ほど前に閉店した鮮魚店を貸す真鍋英雄さん(69)も「いろんな人の会話を聞くだけでもうれしい」と笑顔を見せる。

 中心メンバーの久保明莉さん(37)は「蚤の市を継続することで、商店街に自活力が生まれていると感じる。今後も古き良き街を残す方法を考えていきたい」と話している。次回の蚤の市は10月9日午前10時から。(谷川剛章)

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