2022.09.24 17:44
近現代アートの時価分かりやすく 市場活性化へ公的鑑定を検討
旧庁舎の入り口に掛かる文化庁の看板
適正価格を判断しづらく専門知識がないと手を出しにくい近現代アートの市場活性化を促そうと、公的な鑑定評価で作品の時価を分かりやすく示す制度の検討を文化庁が始めた。相続した作品の価値や購入したい作品の目安となる価格を知りたいといった際に活用してもらう。
国が認定する民間事業者が一定の基準に基づき評価する方向。来年度中の運用開始を目指す。
作品の価格は、画商を通じた売買やオークション、売り手と買い手の相対取引などで決まる。流行や国際市場の動向に左右され、購入からしばらくすると価格が大きく変動することも多い。現在も鑑定業者はいるが、透明性が低い例もあるという。