2022.09.18 05:38
反タリバン勢力、交渉要請 包括政権へ歩み寄り強調
17日、オーストリア・ウィーンでタリバン対抗勢力が開いた会合(共同)
【ウィーン共同】アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義組織タリバンに対抗する「国民抵抗戦線」(NRF)などは17日、オーストリアのウィーンで15日から開いた会合で「政治的な話し合いを通じた問題解決を望む」とする宣言を採択した。対抗勢力は一部地域で戦闘を継続中だが、包括政権樹立に向けタリバン暫定政権に歩み寄る姿勢を強調した。
会合は昨年8月のタリバンによる政権掌握後、初開催。NRFの指導者アフマド・マスード氏や民主政権時代の閣僚ら約20人が出席した。
宣言は暫定政権が国民に選ばれた政府の樹立を拒んでいると批判。経済危機や表現の自由の否定に懸念を表明した。