2022.09.16 16:14
東芝社長、事業売却に否定的 再建巡り「価値下がる」
インタビューに答える東芝の島田太郎社長
東芝の島田太郎社長が16日までに共同通信のインタビューに応じ、公募した再建案を巡り、事業売却には否定的な考えを示した。島田氏は事業を切り売りすれば「従業員がついていかず、売り切る前に企業価値が大幅に下がる可能性がある」と指摘した。
東芝は7月、1次入札で4陣営を選んだ。非上場化に関する提案と上場維持を前提とした資本業務提携に関する提案が含まれる。陣営側は2次入札を前に、東芝の企業価値やリスクを査定する作業を行っている。
島田氏は事業切り売りによる技術開発力の低下を懸念。「特定領域で立派な小さい会社になるかもしれないが、本来の東芝ではなくなる」と説明した。