2022.09.16 13:55
収容者男性死亡、国に賠償命令 東日本入管の注意義務違反認定
水戸地裁=16日午後
東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で2014年3月、カメルーン国籍の男性=当時(43)=が収容中に死亡したのは体調不良を訴えたのに入管側が救急搬送せず放置したためだとして、遺族が国に1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、水戸地裁は16日、入管側の注意義務違反を認め、165万円の支払いを命じた。
判決理由で阿部雅彦裁判長は「男性が胸の痛みを訴えており、命に関わる可能性があった」として、入管側は男性を救急搬送するべき注意義務があったと指摘した。
判決によると、男性は13年10月、成田空港で入国を拒否され、11月に東日本入管に収容された。