2024年 04月27日(土)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.09.15 08:45

高知市中心街にアニメ拠点 高知信金が市有地落札、ビル建設計画

SHARE

アニメ産業拠点の完成予想図

アニメ産業拠点の完成予想図

 高知市中心街の電車通り沿いに、アニメ産業の集積拠点を整備する計画が進んでいる。20年以上空いていた同市本町1丁目の市有地を高知信用金庫が落札し、隣接する同信金の所有地と合わせて約730平方メートルの用地を確保。ここに6~7階建ての「高知クリエイターラボ(仮称)」を建設し、関連企業の誘致などを目指す。

 同信金は1月、県と高知市、南国市、須崎市と「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト」の推進協定を締結。クリエーターの発掘・育成や制作環境の整備、イベント開催による交流などを進めている。

 「―ラボ」は3年以内の整備が計画されており、延べ床面積2千平方メートル程度を想定。4フロアに計約400人収容のオフィススペースを設ける予定で、アニメやコンテンツ企業などの誘致、起業支援の拠点となる。作品発表やクリエーター交流などのイベントスペースも検討されている。

 敷地のうち363平方メートルは、1998年に移転した高知市少年補導センター跡地。市はここを有料で貸す方針で2012年以降、2回公募したが契約に至らず、売却方針に切り替えてからも条件などが固まらず、20年以上〝塩漬け〟になっていた。

 市は昨秋の市場調査を踏まえ本年度、8月16日から一般競争入札(予定価格9059万円)を実施。2社が応札し、9月1日に同信金が落札した。

 アニメ産業集積は県産業振興計画の重点テーマ。沖本健二・県産業振興推進部長は「施設が実現すれば、若者や女性の雇用の大きな受け皿になる上、中心市街地のにぎわいにもつながる」と期待を寄せている。(井上智仁)

高知のニュース 高知市 街ダネ 施設・建築・開発 経済・産業

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月