2022.09.14 19:12
EU、エネルギー企業利益に上限 超過分を徴収方針、家計支援
施政方針演説をする欧州連合のフォンデアライエン欧州委員長=14日、フランス・ストラスブールの欧州議会(ロイター=共同)
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は14日、ロシアのウクライナ侵攻による電力料金の高騰対策として、高騰の恩恵を受けているエネルギー企業が得られる利益に上限を設け、超えた分を徴収して家計や企業の支援に充てる方針を示した。冬場の暖房需要期を前に、市民の不満を和らげる狙い。
フランス・ストラスブールの欧州議会で行われた年1回の施政方針演説で表明した。総額1400億ユーロ(約20兆円)以上を徴収できると見込んでいる。今後、各国の承認が必要。フォンデアライエン氏は「戦争の恩恵による利益をそのまま懐に入れるのはおかしい」と訴えた。