2022.09.13 21:57
高速炉、24年度に設計着手 もんじゅ後継で経産省部会
経済産業省は13日、次世代型原発の一つとされる高速炉に関する作業部会を開き、今後の開発方針を示した。高速増殖原型炉もんじゅ(福井県、廃炉作業中)の次の段階に当たる実証炉の建設に向け、24年度から概念設計を進め、28年ごろには基本設計や許認可手続きに移行するかどうかを判断するとした。
もんじゅは1995年のナトリウム漏れ事故以降、トラブルが続いて16年に廃炉が決定。日本の高速炉開発は停滞している。
部会では、原子炉メーカーの提案を専門家が評価し、もんじゅと同じナトリウム冷却型の高速炉が、技術の成熟度や市場性、規制対応の観点などから、最も有望だと報告された。