2022.09.13 11:03
作家の神坂次郎さんが死去 代表作「元禄御畳奉行の日記」
神坂次郎さん
ベストセラー「元禄御畳奉行の日記」で知られる作家の神坂次郎(こうさか・じろう、本名中西久夫=なかにし・ひさお)さんが6日午後6時3分、老衰のため和歌山市で死去した。95歳。和歌山市出身。喪主は次女歩(あゆみ)さん。
1984年、尾張藩士の膨大な日記を読み解いて元禄時代の世相を浮き彫りにした「元禄御畳奉行の日記」が大ヒットした。同時期、戦死した特攻隊員らを描く「今日われ生きてあり」シリーズをスタート。ライフワークとなり、前進座で舞台化もされた。和歌山で活動した博物学者を描いた87年刊の評伝「縛られた巨人 南方熊楠の生涯」は熊楠ブームの火付け役になった。