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2022.09.13 08:20

災害後の生活イメージを 女性対象防災講座リポート―ココハレ ピックアップ

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 「ココハレピックアップ」では、子育て応援ウェブメディア「ココハレ」のおすすめコンテンツを紹介しています。今回は防災。こうち男女共同参画センター「ソーレ」(高知市旭町3丁目)で開かれた講座をリポートします。

 ◇ 

講師の神原咲子さん。第1回講座では西日本豪雨での経験を振り返りました(高知市のこうち男女共同参画センター「ソーレ」)

講師の神原咲子さん。第1回講座では西日本豪雨での経験を振り返りました(高知市のこうち男女共同参画センター「ソーレ」)

 南海トラフ地震、台風、豪雨…。災害に備えなければと思いつつ、子育て中は毎日忙しく、十分にできていないという人もいるのではないでしょうか。

 ソーレでは毎年、防災に関心のある女性を対象にした講座「女性防災プロジェクト」を開いています。本年度は6~9月に5回開催。高校生から70代まで約30人が参加し、ココハレ編集部員も受講しました。

 講師は高知県立大学看護学部の特任教授、神原咲子さん。専門は国際災害看護と公衆衛生で、2018年の西日本豪雨では故郷の岡山県倉敷市真備地区が被災。浸水被害を免れた実家を拠点に、支援を展開しました。

 講座の第1回では「今から3時間後に過去最大級の水害が起こる」という想定で、自分の行動を予測。第2回では避難所運営ゲーム「HUG(ハグ)」で、安心して過ごせる避難所を作る難しさを体験しました。

 神原さんは、水や食料、生活環境を整え、災害時のリスクを減少させる「減災ケア」を提唱しています。講座では何度も「マインドチェンジ」を呼び掛けました。

 例えば、日本では被災したら避難所に行くのが基本ですが、「支援物資がすぐに届くとは限りません」。

 命が助かっても、トイレや水、食料がなければ生き延びられません。そこで変えたいのが「避難所に行ったら何とかなる」という考え方。「地域のことは地域の人が一番知っています。『被災後に使えるトイレは?』『最寄りのコンビニエンスストアは?』など、生活に必要な情報を地域に落とし込み、避難所に行かなくて済む方法も考えてほしい」と語りました。

 講座では、机上であってもピンチを体験することで、災害後の生活を具体的にイメージできると気付きました。命と健康を守る大事な備えについて、お届けしていきます。(門田朋三)

 「『女性防災プロジェクト』講座を受けてみた(1)」はこちらから

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