2022.09.13 08:40
カズが来た!観客歓喜 高知Uホーム戦、最多3305人
JFL第21節でピッチに立った三浦知良選手(11)=ピッチ上の左から2人目。スタンドを埋めた3305人の観客が沸いた (写真はいずれも高知市の春野陸上競技場=反田浩昭撮影)
キングカズ、現る―。日本サッカー界のレジェンド、三浦知良選手(55)が11日、春野陸上競技場で行われたJFL第21節の「高知ユナイテッドSC―鈴鹿ポイントゲッターズ」戦でピッチに立った。スタンドには高知Uのホームゲームで最多の3305人が詰め掛け、キングの一挙手一投足に熱視線。「本当に高知でカズが見られた!」と歓喜の声が飛び交った。
試合の登録メンバーに入るか入らないかは直前まで分からない―。そんな状況にもかかわらず、会場入り口には計500人ほどの長蛇の列。試合を運営する高知Uのスタッフは「開場前に列ができること自体珍しいけど、ここまで多いのはもちろん初めて」。JFLを席巻するカズ旋風を体感して、目をぱちくりさせた。
スタンドに手を振るキングカズ
選手交代で後半36分から試合に出場。チームが劣勢だったこともあって攻撃にはあまり絡まなかったが、カズの付近にボールが転がるだけで会場のボルテージは上がる。男性サポーターは「いい試合だった。何度か観戦して初めて(高知Uが)勝ったし、カズも見られたし」と満足そう。
試合後、スタンドの最前列で待ち構える子どもたちに何度も手を振ったキング。「おじいちゃんぐらいの年齢だろう自分を、スタンドの子どもたちが『カズ、カズ』とニックネームで呼んでくれる。本当にありがたいこと」。謙虚な言葉を残し、レジェンドは爽やかに高知を去った。(井上真一)