2022.09.09 08:36
解体で上がる税―高知(ここ)に住まう 第4部 空き家という難題(8)
草に覆われた空き家。解体すると固定資産税が上がることが多い(高知市内=森本敦士撮影)
実家は吾川郡内のJR駅近く。両親の死亡後10年近く空いており、「自分もきょうだいも使う予定がない。台風で物が飛んだらいかんし、子どもに維持を任せたくない」と更地に変えた。
すると、建物込みで年間3万円弱だった税額は5万円余りに。幸い土地は間もなく売れ、「2倍弱」の期間は短くて済んだという。
「空き家を解体すると固定資産税が上がるから困る」―。第4部の連載以降、読者からそんな指摘が寄せられている。厳密に言うと、上がるというより「戻る」が近い。
…