2022.09.08 17:26
中国抑止、日米連携アピール 陸自トップと米司令官、奄美訪問
記者会見する陸上自衛隊の吉田圭秀陸上幕僚長(手前左)と米太平洋陸軍のフリン司令官(同右)=8日午後、鹿児島県奄美市の陸自奄美駐屯地
陸上自衛隊トップの吉田圭秀陸上幕僚長は8日、米太平洋陸軍のフリン司令官と鹿児島県・奄美大島の陸自ミサイル部隊を訪問した。両者は現地で記者会見し、吉田氏は「中国が東シナ海で力による現状変更をより強めている。日米の相互運用性をもう一段高いレベルに上げたい」と表明。フリン司令官も「最近の中国の振る舞いに強く懸念を抱いている。陸自との演習で連携し、抑止につなげたい」と話した。
陸自は2019年、中国の海洋進出を念頭に南西諸島防衛強化の一環として、奄美にミサイル部隊を新設した。今回は緊張が続く情勢を踏まえ、トップが現地に入り、日米の抑止力をアピールする狙い。