2022.09.08 16:49
ザポロジエ原発地元「人道危機」 停電と断水、過半数が脱出
ウクライナ南部にあるザポロジエ原発=6月、マルハネツィから撮影(共同)
【キーウ共同】ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原発が立地するエネルゴダール市のドミトロ・オルロフ市長が8日、共同通信の電話取材に応じ、市内で停電と断水が続き、人道危機に陥っていると訴えた。砲撃がやまないために補修もできず、情勢悪化を受けて約5万3千人の市民の半数以上が市を脱出したという。
市外に避難中のオルロフ氏は「遺体安置所はいっぱいだが、通信状況が悪化し、死傷者の情報を把握するのが非常に困難だ」と説明。原発職員を含む千人以上が地下室に連行され、今も約100人が閉じ込められていると主張し、ロシア側を非難した。