2022.09.08 15:08
高年収の職種ほど賃金増 民間調査、好影響広がらず
マスク姿で通勤する人たち=3月、東京都港区
平均年収が高い職種の人ほど、昨年よりも賃金が増えた人の割合が多い―。パーソル総合研究所(東京)が企業や団体などで働く人に賃金やその増減を尋ね、こんな傾向が明らかになった。政府は「成長と分配の好循環」を掲げて賃上げを目指しているものの、低収入層へ好影響が広がりにくい現状が浮かぶ。
全国で18~69歳の男女約1万4千人を対象に、インターネットを通じ5月に調査した。
前年からの賃金の増減を尋ねると、平均年収700万円台の「商品企画・マーケティング」の職種は増えた人が52・9%を占めた。平均年収が200万円台の「一般事務・アシスタント」は33・4%にとどまった。