2022.09.05 20:42
人民元、2年ぶりの安値 コロナ行動制限を懸念
【上海、北京共同】5日の中国・上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで下落し、通常取引の終値(日本時間午後5時半現在)が前週末比0・5%安の1ドル=6・9366元となった。終値で2020年8月以来、約2年ぶりの安値水準。中国各地で続くコロナ対策の厳しい行動制限や米国の金利上昇懸念で、元を売りドルを買う動きが広がった。
中国人民銀行(中央銀行)は5日、金融機関から外貨の一定割合を強制的に預かる外貨預金準備率を現行の8%から6%に引き下げると発表した。15日に適用する。市中に外貨の出回る量を増やすことで元売りの動きを抑制し、元安進行を緩和する狙いとみられる。