2022.09.05 19:11
充電できるサイボーグ昆虫 薄型太陽電池で、理研など
理研などのチームが開発した「サイボーグ昆虫」。背中にフィルム状の太陽電池や無線装置を装着している(理化学研究所提供)
理化学研究所などのチームは、薄くて軟らかいフィルム状の太陽電池を背中に取り付け、充電や無線通信ができる「サイボーグ昆虫」を開発したと、5日付の国際科学誌に発表した。昆虫の運動能力を損なわずに動きを操作できるのが特徴。がれきの下敷きになった被災者の捜索や、環境モニタリングなどへの活用が期待される。
チームは、体長5~7・5センチで飛ばないマダガスカルゴキブリの背中に、厚さ4マイクロメートルの太陽電池を装着して実験。胸部に装着した無線装置から、体の末端部にある感覚器官に電流を通して動きを操ることに成功した。30分間の充電で約2分間、操作可能だったとしている。