2022.09.05 10:04
コンブ漁でロシアの臨検が倍増 北方領土周辺、対ロ制裁影響か
北方領土・歯舞群島の貝殻島周辺でのコンブ漁。奥は貝殻島の灯台=2019年6月、北海道根室市
北方領土・歯舞群島の貝殻島周辺で日本の漁業者がロシア側に入漁料を支払い実施するコンブ漁で、ロシア国境警備局による海上での臨検を受けた漁船が6~7月に延べ195隻に上り、昨年6~9月の87隻から大幅に増えたことが5日、分かった。ウクライナ侵攻を受けた対ロ制裁で日ロ関係が悪化する中、ロシア側が取り締まりを強化した可能性がある。
ロシア側との交渉窓口を担う民間団体「北海道水産会」や出漁した漁業者によると、コンブ漁での臨検は以前はほとんどなかったが、ここ2、3年で増え、今期は激増。臨検で使用されるゴムボートも、従来の1隻から今年は2隻になった。拿捕はなかった。