2022.09.02 16:38
コロナで脱北者減、人権調査に壁 国連、北朝鮮報告書
【ニューヨーク共同】国連は1日、グテレス事務総長が国連総会に提出した北朝鮮の人権状況に関する報告書を公表した。北朝鮮では新型コロナ対策の国境封鎖が続いて脱北者の数が激減し、駐在する国連の外国人職員も不在のままで独自調査がさらに難しくなったと指摘した。
報告書によると、韓国への脱北者は19年の1047人から20年に229人、21年には63人に減った。その大半は新型コロナ対策前に中国やロシアに出国していた。
脱北者の一人は国境封鎖で輸入が滞り、物価が高騰していると証言。報告書は「政府の統計は公開されず、はっきりした状況が分からない」と危機感をあらわにした。