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2022.09.03 08:34

高知県立美術館でスピリットアート展開幕 思いこもった232点

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色とりどりの作品が並ぶスピリットアート。訪れた人が熱心に見て回っていた(高知市の県立美術館)

色とりどりの作品が並ぶスピリットアート。訪れた人が熱心に見て回っていた(高知市の県立美術館)

 第26回スピリットアート(県障害者美術展)が2日、高知市高須の県立美術館で始まった。絵画や工芸など5部門で入選、入賞した232点を展示。作者の思いが込められた、パワーあふれる作品が並んでいる。11日まで。

作品名「ポッカコーヒー」

作品名「ポッカコーヒー」

 県と実行委員会の主催。色とりどりのペンで文字を書き連ねて虹のように仕上げた作品や、粘土で作ったお菓子の家、手形で花火を再現した作品など、存在感を放つ大小さまざまな作品がずらり。

 書道部門で特選となった近藤可連さん(19)=同市丸池町=の「般若心経」は、4時間をかけて全文を一気に書いたそう。見守った母親の亜矢さん(49)は「流れのままに書いてました」。

 
作品名「三山ひろし」(作品の一部)

作品名「三山ひろし」(作品の一部)

審査員の書道家、浜田尚川さん(90)は「同じ『和』の字も口が大きかったり、下に下がっちゅうのがあったり。字の大小や傾き、行の間隔の自由さに味がある」と興奮の面持ち。「ここに来ると楽しゅうてたまらん。長生きできる」と刺激を受けた様子で、「こっちの『ポッカコーヒー』なんて、今にもコーヒーが傾いて倒れそうやなあ」と喜んでいた。

 会場を訪れた高知市の男性(59)は「どの作品も集中力や美術センスがすごい。岡本太郎の作品と言われても分からない」と感嘆していた。

作品名「凜々しいスズメ君」

作品名「凜々しいスズメ君」

 9日には障害者アートに光を当てたドキュメンタリー映画「地蔵とリビドー」の上映会と監督のトークイベント、11日には審査員らによる作品解説が行われる。(加藤風花)

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