2022.09.01 17:29
原発の信頼回復「道半ば」 退任する更田規制委員長
共同通信のインタビューに応じる原子力規制委の更田豊志委員長
原子力規制委員会の更田豊志委員長(65)は1日、任期満了で21日に退任するのを前に共同通信のインタビューに応じた。東京電力福島第1原発事故で失墜した原子力利用や、規制当局に対する国民の信頼回復について「実績を積むしかない。信頼回復はずっと続くプロセスであり、まさに道半ばだ」と述べた。
規制委は、原発を推進する経済産業省の内部にあった規制当局の原子力安全・保安院を分離するなどして2012年9月に発足。更田氏は、独立性や透明性を理念に掲げて活動した10年間を振り返り「産業界、財界の求めとは無関係に、安全に特化した判断ができたと思う」と強調した。