2022.08.31 21:58
病床確保協定違反の病院に罰則 新感染症流行時、政府方針
厚生労働省は31日、今後の新たな感染症の流行時に、都道府県との事前協定に違反し、病床確保などに応じない医療機関への「罰則」を設ける方針を決めた。高度医療を提供する「特定機能病院」や、地域の診療所と連携する「地域医療支援病院」としての承認を取り消す。取り消しは病院の収入減につながる。秋に見込まれる臨時国会に提出する感染症法などの改正案に盛り込む。
病床確保や発熱外来設置などに時間がかかった新型コロナ感染拡大の教訓を踏まえた対応。事前協定の仕組みに実効性を持たせ、感染症流行時の医療提供を確実にする狙いがある。
31日の自民党会合に改正案の概要を示した。