2022.08.31 19:40
IAEA、ザポロジエ州入り ロシア軍占拠の原発安全調査
31日、ウクライナ・キーウで記者団と話す国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(ゲッティ=共同)
【キーウ共同】ウクライナ訪問中の国際原子力機関(IAEA)の専門家チームは31日、ロシア軍が占拠する欧州最大の南部ザポロジエ原発の現状確認と安全対策を講じるため、ザポロジエ州の州都ザポロジエに入った。原発までは陸路で約100キロ離れており、調査は9月1日以降になる見通し。ロシア側の支配地を通る必要がある上、周辺への攻撃は続いている。異例の戦時下の調査には困難が伴いそうだ。
自らチームを率いるIAEAトップのグロッシ事務局長は首都キーウ(キエフ)を出発する際、記者団に「状況を評価し、できる限り安定化させる。非常に重要な任務」と述べた。