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2022.09.01 08:35

同年代を慰問?5人平均78歳のバンド始動 佐川拠点の「ふるさと」音楽で元気を

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平均年齢78.4歳のバンド「ふるさと」のメンバー(写真はいずれも佐川町東組の集落活動センター「あおぞら」)

平均年齢78.4歳のバンド「ふるさと」のメンバー(写真はいずれも佐川町東組の集落活動センター「あおぞら」)


伸びやかな歌声と軽快な演奏で聴衆を喜ばせた初コンサート

伸びやかな歌声と軽快な演奏で聴衆を喜ばせた初コンサート

 高岡郡佐川町を拠点に平均年齢78・4歳の5人組バンド「ふるさと」が結成され、このほど同町内で初のコンサートが開かれた。メンバーは「自分らあの認知症予防にもなる」と笑いつつ、同年代の住民らに演奏で元気を届けるべく練習に励んでいる。

 結成を主導したのは同町斗賀野地区在住で、15年ほど前からトランペットを趣味にしている野瀬明敏さん(77)。「自分と同じぐらいの年代の人たちが、施設に入りだしゆう。そこに慰問演奏に行きたい」と思い立ち、音楽好きの知人に声を掛けた。

 他4人は、ともにサックスの野瀬武さん(79)と結城政彦さん(79)、ボーカルの竹邑満子さん(80)=いずれも同地区、アコーディオンの高橋正勝さん(77)=須崎市吾井郷乙。「平日含めいつでも出演オッケーのバンドにしたい」(明敏さん)と、全員〝リタイア組〟で構成した。

 今年4月から月2回集まって練習。初舞台は斗賀野地区の集落活動センター「あおぞら」で8月10日、お年寄りら約25人を前に「北国の春」や「南国土佐を後にして」など往年の名曲を披露した。

 竹邑さんの伸びやかな歌声と楽器隊のにぎやかな演奏に、お客さんは手拍子をしたり、一緒に歌を口ずさんだり。明敏さんは曲の合間のMCで「サックスは僕の頭みたいに光ってますけんど、金管じゃなくて木管楽器なんです」などとおどけ、笑いも誘った。

 演奏を聞いた女性(89)は「懐かしい曲ばかりでとても良かった。元気になった」とにこにこ。明敏さんは今後、仁淀川流域の福祉施設などを中心に訪問したい考えで、「本当はこっちが慰問されないかん年齢やけど…。自分らも楽しみながら、ちょっとでも多くの人を喜ばせたい」と意気込んでいる。

 演奏依頼は野瀬明敏さん(090・1003・2989)へ。(楠瀬健太)

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