2022.08.30 16:31
奄美近海、サンゴ白化広がる 海水温上昇、9月本格調査
白化した奄美大島・大浜海岸のサンゴ=23日、鹿児島県奄美市(興克樹さん提供)
鹿児島県・奄美大島の近海で、サンゴの白化現象が広がっている。奄美海洋生物研究会の興克樹会長によると、海水温の上昇が影響しているとみられ、2017年以来の大きな規模となる恐れがある。9月に全島での本格調査を予定している。
白化はサンゴの体内に共生し栄養分を供給する褐虫藻が抜け出て起き、水温が下がるにつれて収まる。同研究会が8月23日から実施した調査によると、奄美市の大浜海岸では枝状や卓状のサンゴの90%超で白化が進み、褐虫藻が完全に抜けた「完全白化」も見られた。水温が30度ほどまで上がった海域もあるという。