2022.08.30 00:05
福島・双葉町、悲願の本格復興へ 居住再開は「第一歩」
更地が目立つ福島県双葉町の特定復興再生拠点区域=6月(小型無人機から)
東京電力福島第1原発事故で11年5カ月余り続いた全町避難が30日午前0時に解消し、一部で居住が可能になった福島県双葉町は、一夜明けて本格復興へ歩み始めた。雨が降る中、JR常磐線双葉駅前で防犯パトロール出動式があり、伊沢史朗町長は「町民の帰還、居住が本格化することを期待する。一部避難指示解除は復興の第一歩であり、町は前進していく」とあいさつした。
30日に避難解除されたのは帰還困難区域の一部、5・55平方キロの特定復興再生拠点区域(復興拠点)。駅周辺などかつての中心部に加えて、20年3月に避難解除された町北東部の2・2平方キロでも初めて居住が可能になった。