2022.08.29 21:56
月探査ロケット、飛行試験を延期 エンジン不具合、NASA
大型ロケットSLSの上部に搭載された宇宙船オリオン=29日、米フロリダ州のケネディ宇宙センター(NASA提供・AP=共同)
【ケープカナベラル(米フロリダ州)共同】米航空宇宙局(NASA)は29日、有人月探査に向け開発した宇宙船オリオンを搭載した大型ロケット、スペース・ローンチ・システム(SLS)の打ち上げを中止すると発表した。
エンジンに不具合が見つかり、この日確保していた2時間の打ち上げ機会のうちに問題が解決できないと判断した。次の打ち上げ機会は最速で9月2日だが、機体を点検して日程を調整する。
予定していたのは無人の飛行試験で、日本も参加する国際月探査「アルテミス計画」の第1段階。月―地球を安全に往復できると実証するのが目的。