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2022.08.27 08:44

JR四国、運賃12.8%上げ 定期25%増 来春改定へ

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 JR四国は26日、経営が厳しさを増しているとして、管内全域を対象に平均12・8%の運賃値上げを国土交通省に申請した。定期券は平均25・5%上げる。同省が許可すれば、2023年春から実施する。運賃値上げは、消費増税に伴う改定を除くと1996年以来27年ぶり。一部の特急料金も上げる。

 値上げ率は区間によって異なり、初乗り(3キロまで)は現行の170円から190円に。以降は4~6キロが30円、7~10キロが60円、11~15キロが70円と、最大510円上がる。値上げに合わせ、高知県内では予土線に適用している特定運賃を廃止する。

 定期券は通学が平均22・4%、通勤が平均28・1%アップ。特急料金は一部を平均5・1%引き上げる。

 高知駅(土讃線)からの主な区間では、後免駅までが70円アップの330円、佐川駅まで70円アップの630円、須崎駅までが110円アップの980円など。

 通学定期(高校生)の1カ月分は、土佐山田駅までが1650円アップの9200円、須崎駅までが1860円アップの1万2870円など。

 高知―岡山間の普通運賃は3740円、高知―高松間は3190円といずれも400円アップになる。

 JR四国の鉄道運輸収入は91年の370億6500万円がピークで、コロナ下の2021年は132億円まで落ち込み、22年3月期決算では33億円の経常損失を計上していた。今回の運賃値上げで、年間約20億円の増収が見込めるという。

 会見した西牧世博(つぐひろ)社長は「現行の運賃・料金水準では中長期的な事業継続は極めて困難だ。利用者には心苦しいが、厳しい経営状況を理解してもらいたい」と述べた。(久保俊典)

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