2022.08.26 21:59
JFE、高炉を電炉に転換 岡山で検討、CO2削減
JFEスチールが、西日本製鉄所倉敷地区(岡山県倉敷市)の高炉を休止し、高炉に比べ二酸化炭素(CO2)排出量が少ない電炉に転換する検討に入ったことが26日分かった。倉敷地区の「第2高炉」の改修時期に当たる2028年ごろを想定している。脱炭素化の取り組みを加速させる。
実現すれば、日本製鉄と神戸製鋼所を含めた鉄鋼大手3社で電炉への転換は初めてとなる。投資額は数百億円規模に上るとみられる。電炉に転換しても雇用面に大きな影響はない見通しだ。
石炭由来のコークスを使って鉄鉱石に含まれる酸素を取り除く高炉製鉄法に対し、電炉は電気の熱で鉄スクラップを溶かし鋼材を造る。