2022.08.26 19:53
食料安保の声明見送り、APEC ウクライナ侵攻、日米と中ロ対立
アジア太平洋経済協力会議(APEC)は26日、食料安全保障担当相会合をオンライン形式で開いた。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、日米やカナダとロシアやその友好国の中国などの間で意見が対立し、共同声明の採択を見送った。2010年に始まった食料安保相会合で合意文書を取りまとめられなかったのは初めて。
会合にはオーストラリア、韓国、メキシコなども含む20カ国・地域が出席し、日本から野村哲郎農相が参加した。
新型コロナウイルス感染拡大で物流網が混乱し、食料の安定供給に支障が出る中で、野村氏は「ウクライナ侵略は食料危機をさらに深刻化するものだ」とロシアを非難した。