2022.08.24 16:37
国軍トップ寄付で仏像 ミャンマー、取り込み狙う
ミャンマーの首都ネピドーで建設が進む巨大な仏像=2022年2月(ミャンマー国軍系MWD提供・共同)
ミャンマーの首都ネピドーで、巨大な大理石の仏像が建設されている。昨年2月のクーデターで全権を掌握した国軍トップのミンアウンフライン総司令官と支持者らによる寄付で進められている計画。仏像建立で仏教徒が約9割を占める国民を取り込もうとする狙いが透ける。
総司令官はクーデターからわずか1カ月後の昨年3月下旬から建設に着手。仏像は大理石製の座像で高さは約25m。国営紙は「大理石の仏像としては世界最大」としている。「ミャンマーの上座部仏教の繁栄を世界に知らしめ、国の平和と安定を祈願する」ことが建立の目的。総費用は約974万ドル(約13億3200万円)と推定される。