2022.08.24 08:43
室戸市「とろむ」飲食施設「海玄」8/25開店 海の幸で観光客誘致目指す
25日にオープンする海の駅とろむの飲食施設「海玄」(室戸市)
とろむは04年4月、レストランと海産物直販所の複合施設として市内の水産物加工業者らでつくる協同組合が開業。阿佐海岸鉄道が土日祝日に運行するDMV(デュアル・モード・ビークル)の室戸側終着点にも決まっていたが、新型コロナウイルスの影響などで経営が悪化し、DMV運行開始前に閉店した。
市は再建に向け、21年12月に施設を購入。この機に室戸ドルフィンセンターを含めた室戸岬漁港一帯を「海の駅とろむ」と位置付け、購入した施設は「海の駅とろむ飲食・体験施設」とした。
一連の施設は、市内で製炭や宿泊施設を運営する炭玄(吉良川町甲)が運営。レストランと土産物を販売する飲食施設(216平方メートル)、バーベキューを楽しめる多目的施設(54平方メートル)、グランピングなどの体験施設(160平方メートル)の3施設を設けることになった。
飲食施設は総工費約860万円で改修。25日のオープン後は当面、地どれの魚などを使った海鮮定食(税込み2千円)のみ提供し、その後順次メニューを増やして土産物も扱っていく予定。
炭玄の黒岩辰徳代表(42)は「観光客に室戸の食を楽しんでもらい、新たな観光拠点としての役割を果たしたい。海の幸でも新名物をつくりたい」。海玄の営業は午前10時~午後3時、水曜日定休。多目的施設、体験施設の営業開始時期は未定。(板垣篤志)