予算要求、１１０兆円規模に　防衛、社会保障費が高止まり

2022.08.23 18:11

予算要求、１１０兆円規模に　防衛、社会保障費が高止まり

高知新聞社

　予算要求総額と当初予算額の推移

　国の２０２３年度当初予算編成で、各省庁が財務省に要求する総額が１１０兆円規模となることが２３日、分かった。岸田文雄首相が「相当な増額」を表明した防衛費の要求額が過去最大になるほか、高齢化で年金や医療といった社会保障費が高止まりする。防衛や物価高騰対策では、事業内容だけで金額を示さない「事項要求」が目立ち、予算編成過程で要求額はさらに上積みされる。税収で予算を賄えない借金頼みの予算編成が続き、国債発行残高は一段と膨張しそうだ。

　財務省は８月末に要求を締め切り、２３年度当初予算の編成作業が本格化する。政府は１２月下旬に当初予算案をまとめる。

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