2022.08.23 12:18
最低賃金、22道県で目安額超え 昨年度7県から3倍に
2022年度の最低賃金の引き上げ額が23日、全都道府県で出そろった。国が示した引き上げ額の目安を参考に都道府県ごとに地方審議会が額を決める仕組みで、47都道府県のうち22道県で目安を上回った。21年度の7県から約3倍に増加。改定額は10月以降、順次適用されていく。
国は目安として地域ごとに30円または31円を示していた。目安超えは賃金水準が低い地域で相次いだ。足元の物価高に加え、隣接する地域や大都市圏への人口流出を止めるのが狙い。岩手、鳥取、島根、高知、沖縄の5県が3円を上乗せし、山形、愛媛、熊本など8県が2円を上乗せした。