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2022.08.14 08:00

小社会 おんぼろ話

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 読むほどに気力がなえる。そんな本がある。「なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議」(文春新書)。これを読んで平然としていられる人はよほど胆力がある。

 戦後30年たった頃、旧陸軍の中堅参謀だった人たちが座談会を開き、ある機関誌にその内容が連載された。14人が実名で参加し、日米開戦に至る頃の軍中枢の様子を語っている。これがすごい。作家の半藤一利さんが、やはり広く知ってもらわねばと再編集し、亡くなる2年前に世に出した。

 開戦後の見通しについて「わが方が有利」とする文書を出していた部署の参謀は「勝つとは書いてない。負けるとも書いてないんですけど…」。日本の南進を見て米国が日本への石油を止めたことについて別の参謀は「全面禁輸されるとは思わなかったんです。後から考えて、これは間違いだったと」。

 また別の人は「『鉄がない』とか言えない。当時の(作戦会議の)雰囲気は本当に言えないんだ」と申し訳なさそうに語る。脱力するしかない、こんなおんぼろ話が随所にある。

 終戦前日。77年前のきょう8月14日はどんな日だったか、改めて少し書く。

 午前10時、高知県出身の永野修身元帥らは天皇に対し「士気は旺盛、余力なお」とまだ本土決戦を意見している。夕刻、陸相は終戦の詔書案の「戦勢日に非にして」を「戦局好転せず」に直せと譲らない。やがて反乱将校が皇居に入る夜を迎える。


8月14日のこよみ。
旧暦の7月17日に当たります。つちのと ゐ 一白 大安。
日の出は5時27分、日の入りは18時54分。
月の出は20時39分、月の入りは7時28分、月齢は16.4です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で1時13分、潮位79センチと、13時37分、潮位17センチです。
満潮は7時01分、潮位206センチと、20時07分、潮位198センチです。

8月15日のこよみ。
旧暦の7月18日に当たります。かのえ ね 九紫 赤口。
日の出は5時28分、日の入りは18時53分。
月の出は21時08分、月の入りは8時35分、月齢は17.4です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時52分、潮位73センチと、14時12分、潮位34センチです。
満潮は7時45分、潮位199センチと、20時35分、潮位193センチです。

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