2022.08.13 01:01
英作家ラシュディ氏刺される 「悪魔の詩」著者、男拘束
サルマン・ラシュディ氏=2018年、米ニューヨーク(ゲッティ=共同)
【ニューヨーク共同】イスラム教預言者ムハンマドを題材にした小説「悪魔の詩」で知られるインド出身の英作家サルマン・ラシュディ氏(75)が12日、米東部ニューヨーク州で講演の直前、男に襲撃された。目撃情報によると、刃物で首などを複数回刺され大量に出血した。詳しい容体は不明。男は現場で拘束された。米メディアが伝えた。
ラシュディ氏に対してはイランの最高指導者だった故ホメイニ師が1989年、「悪魔の詩」がイスラム教を冒涜しているとして一方的に死刑宣告していた。ラシュディ氏の代理人は容体について、人工呼吸器を装着し「片目を失明する恐れがある」と明らかにした。