2022.08.07 08:36
下田中再編、住民怒り収まらず 「大学誘致ありき」と反発 高知県四万十市―支社局「発」!ニュース深掘り
四万十市が大学を誘致する下田中学校の旧校舎(四万十市下田)
四万十市が進める私立看護系大学誘致への反発が収まらない。根底にあるのは「大学に校舎を提供するため、地域から下田中学校が奪われた」との住民の怒りだ。市は校舎を大学に無償貸与する上、施設整備費約10億円を負担する方針で、2023年4月の開学へ準備を進める。一方で市民団体は今年6月、市の公金支出に反対する署名を提出。2年後に先延ばしされた下田中の統合にもなお抵抗を続ける。溝はなぜここまで深まったのか―。
「下田中統合は大学誘致ありき」。住民が市に抱く不信と怒りは、このひと言に凝縮される。市が下田地区への誘致を表明したタイミング、強引に統合をのませるかのような協議録…。問題の経過をたどると、住民感情を損ねた複数の要因が浮かび上がる。
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