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2022.08.06 08:45

広島原爆「生き地獄やった」 被爆者看護した武政さん(高知県四万十町) 述懐

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「戦争は嫌」と話す武政良子さん(四万十町東町)

「戦争は嫌」と話す武政良子さん(四万十町東町)

 77年前の8月6日、原子爆弾が世界で初めて広島市に投下された。武政良子さん(93)=高岡郡四万十町東町=は、自らも被ばくしながら看護師としてけが人の救護に当たった。重いやけどを負った人が次々に死んでいくのを目にし、「地獄は見たことないけど、生き地獄やった」と振り返る。

 武政さんは旧幡多郡大正村(現四万十町大正)の出身。7人きょうだいの末っ子で、幼少期に父を亡くしたこともあり、1943年に地元の国民学校高等科(現在の中学校)を卒業した後、看護師になるため岡山県にあった傷痍(しょうい)軍人岡山療養所付属の養成所に入った。

 2年間の研修を経て療養所で結核患者を担当していたところ、終戦を迎えた8月15日に「広島に原子爆弾が落とされたらしい。どうしようもないので、応援に行ってもらいたい」と告げられた。療養所には90人ほどの看護師がいたが、選ばれたのは武政さんら20人ほど。理由は定かではないが「身長が164センチあったき、力がありそうに思えたんかねえ」。

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