2022.08.04 09:22
イラク、選挙実現まで座り込み サドル師が要求、混迷深まる
3日、イラク中部ナジャフでテレビ演説するイスラム教シーア派指導者サドル師(ロイター=共同)
【カイロ共同】イラクのイスラム教シーア派指導者サドル師は3日、テレビ演説し、国会解散と早期の総選挙実施を要求した。7月30日に首都バグダッド中心部の国会を再び占拠した大勢の支持者らに、要求実現まで国会周辺で座り込みデモを続けるよう求めた。イラクメディアが伝えた。
サドル師は対立する政治勢力との対話には意味がないとも明言した。イラクの政情はさらに混迷の度合いを深めている。
イラクでは昨年10月の総選挙で、隣国イランなどの影響力排除を掲げたサドル師派が第1党に。しかし連立政権を樹立できず、サドル師派の全議員が辞職した。