2022.08.03 16:39
福徳岡ノ場の新島、海没か 海保、航行注意呼びかけ
「福徳岡ノ場」の新島(下)と南硫黄島=2021年11月25日、東京・小笠原諸島(共同通信社機から)
海上保安庁は3日、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で昨年8月に形成された新島について、昨年12月の観測を最後に陸地が確認できなくなったと発表した。波に浸食されて陸地が縮小し、海没したとみられる。海が浅くなっている部分があり、海保は付近を航行する船舶に注意を呼びかけている。
海保によると、昨年8月13日に噴煙が上がり、同15日の航空機からの観測で直径約1キロの馬蹄形の新島が確認された。その後徐々に縮小し、12月27日には陸地が波で見え隠れする状態になっていた。今年3~6月の観測では、いずれも陸地を確認できなかった。