2022.08.03 15:11
「四日市公害」の半世紀、本に 「未来への橋渡しに」
四日市公害の半世紀を振り返る「青空のむこうがわ」を出版した伊藤三男さん=7月、三重県四日市市
コンビナートからのばい煙でぜんそく患者が多く発生した「四日市公害」を語り継ぐ市民団体メンバーの伊藤三男さん(76)が、企業責任を認めた判決から今年で50年となるのに合わせ、半世紀を振り返った本「青空のむこうがわ」を出版した。「現在と未来をつなぐ橋渡しになりたい」との思いを込めた。
団体は三重県四日市市の「四日市再生『公害市民塾』」。高校教諭だった伊藤さんは、教職員の組合の学習会などで公害問題に関わるようになり、50年以上がたつ。
本では、「四日市公害と戦う市民兵の会」の活動や、2015年に開館した「四日市公害と環境未来館」設立の経緯などを振り返る。