2022.08.01 15:08
最低賃金31円引き上げ 物価高を反映、過去最大幅
東京都内で開かれた中央最低賃金審議会の小委員会=1日午後
2022年度最低賃金(最賃)の引き上げ額を巡り、中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の小委員会が1日午後、東京都内で開かれ、全国平均で時給961円とする目安をまとめた。現在の平均額から31円の引き上げで、02年度に現在の方式になってから最大の増加幅となった。物価高騰を背景に、引き上げ幅は3・3%。
7月の前回協議ではまとまらず、8月に持ち越す異例の形。
引き上げ額の目安は地域の経済情勢に応じてAからDの4ランクに分けて提示。Aの東京など6都府県は31円、Bの京都など11府県は31円、Cの福岡など14道県は30円、Dの鳥取など16県は30円となった。