2022.07.30 19:09
芭蕉とキーン氏の魅力語る 草加で「奥の細道サミット」
「奥の細道サミット」で松尾芭蕉やドナルド・キーンさんの魅力を語る黒田杏子さん(左端)、長谷川櫂さん(左から3人目)、アーサー・ビナードさん(右端)ら=30日午後、埼玉県草加市
松尾芭蕉の「奥の細道」の道中にある埼玉県草加市で30日、「奥の細道サミット」が開かれた。俳人の黒田杏子さんらが、作品を翻訳した日本文学研究者で生誕100年を迎えた故ドナルド・キーンさんとの思い出や、芭蕉の俳句の魅力を語り合った。
黒田さんは、奥の細道に関する講演をした際のキーンさんの様子に触れ「日本語は音楽のように美しかった」と振り返り、詩人のアーサー・ビナードさんは芭蕉の魅力を「観光PRではない本音が描かれているから、長く読み継がれている」と分析した。俳人の長谷川櫂さんは「自治体には古い街並みが残る奥の細道のルートを大事にしてほしい」と呼びかけた。