2022.07.29 19:33
防衛と脱炭素、別枠で政治判断へ 23年度予算の概算要求基準
臨時閣議に臨む岸田首相(左)=29日午後、首相官邸
政府は29日、2023年度予算の概算要求基準を閣議了解した。防衛や脱炭素、物価高騰対策の経費は「予算編成過程において検討する」とし、通常の経費に課す要求ルールとは別枠扱いで年末に向け、政治判断する。岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の関連施策に重要政策推進枠を設け、全省庁の合計で4兆4千億円程度の要求を認める。
財務省はこの基準に沿った要求を8月末を期限に各省庁から受け付け、予算編成作業が本格化する。新型コロナウイルス対策や少子化・子ども政策の経費も、防衛費などと同様に別枠で対応する。例年にも増して歳出が膨張しやすい予算編成になりそうだ。